[映画感想] ショーン・オブ・ザ・デッド
2015/11/03
総評
95点。ゾンビ映画特有のグロいシーンはあるものの、コメディなのでゾンビは怖くありません。とても、なんていうか、人間とゾンビの違いってなんぞや?と感じさせられる風刺が効いてるゾンビ映画。
ゾンビ映画って似たようなタイトルが多く、内容とタイトルを一致させるのに一苦労です。
この映画は、主人公の名前が「ショーン」だから、「ショーン・オブ・ザ・デッド」だと覚えましょう。
作品情報
「ショーン・オブ・ザ・デッド」は2004年にイギリスで製作されたゾンビコメディ映画です。Huluで配信されているので2回も観てしまいました♪
以下、ネタバレ注意です。
あらすじ
ロンドンの家電量販店に勤める冴えないショーンは、その無気力で煮え切らない態度ゆえにガールフレンドのリズから振られてしまう。意気消沈したショーンだが、翌日起きてみると街中にゾンビがあふれていることに気づき、母親とリズを助け出すため居候のエドと共に奮闘する。
ゾンビの特徴
- 生きている人間を襲う
- 噛まれた人間は数時間後にゾンビ化
- ノロノロゾンビ
- 頭部破壊で機能停止
- 生前の習慣で動く
- ゾンビの真似すると襲われない
- 人間と共存できる
ゾンビの発生理由とゾンビパニック終結の可能性
ゾンビの発生理由は不明。
日常生活の裏で徐々にゾンビ化する人がちょこちょこいて、主人公達はパニック当日まで気づきません。
ゾンビパニック自体は、1日で終結します。軍が動いてすぐ制圧。
ゾンビは人間を襲うことさえ制御できれば、人間だった頃の習慣どおり動くので、「よく働く従業員」や「物言わぬ夫」、「ゲーム友達」として、人間と共に生きていきます。(生きるという表現があっているのかどうか)
ネタバレ感想
生きている人間がまるでゾンビのよう
生きている人間をゾンビかのように表現します。
ノロノロと動く足元が画面に映り、「早くもゾンビ登場か?」と思いきや、あくびをしながら主人公が登場するっていうシーンだったり、バスの中で乗客がうとうとして主人公に寄りかかってきて、「通勤中のバスの中でゾンビ発生か?!」とドキドキするも、人間でした。
あまりにも主人公の日常にいる群集がゾンビ的すぎるせいか(主人公自体もゾンビみたいだけど)、自宅の庭にゾンビが現れるまで、主人公は、街中にゾンビがいるのに気づかず、普通に買い物行ったりしています。
ゾンビの真似をして、ゾンビの群れの中を仲間達とパブに向かうシーンがありますが、ゾンビが人間を人間として認識する理由はどこにあるのだろうか・・・
主人公と主人公の親友は怠惰に毎日ゲームをしたりしていたんですが、ラストもゾンビ化した親友と主人公はゲームをしています。ゾンビになる前もなった後も変わらない生活が続いている、それが一番怖かったです。
自分はゾンビのように生きていないか、内省してしまいました。
動かない方が良かったんじゃないだろうか・・・?
主人公はテレビでゾンビパニックが起きていることを知ると、恋人と母親を連れて(なぜか安全だと思った)パブに立てこもることを決意し、親友と共に家を出ます。
道中、主人公・親友・恋人・母親・義父・恋人の友人・恋人の友人の恋人の7人で行動するのですが、最終的には、主人公と恋人の2人以外、全員、ゾンビ化するかゾンビに食われてしまいます。
主人公と恋人がパブから脱出すると、そこに軍隊がきて、ゾンビが一斉に倒されていきます。
(主人公と恋人もゾンビと一緒くたに撃たれるかとビクビクしていましたが、大丈夫でした)
朝、テレビでゾンビパニックの報道があって、その夜には制圧されたので、これはもしや、主人公が家から出なければ、もうちょっと助かった人がいたのではないか?と思ったりしています。
義父は主人公と合流する前に感染していたので、一緒に暮らしている母親はゾンビ化したでしょうが、恋人の友人、恋人の友人の恋人は、家に立てこもっていれば、助かったのではないか、と。
親友も家で戸締りしていればゾンビ化しなかったかも、と。
ちょっと「ミスト」のラストを思い出しました。
豆知識
ゾンビの真似をしてゾンビの群れの中を通り過ぎるという対策は、実は、「ウォーキングデッド」でもしています。ただ、少し違うのは、「ウォーキングデッド」では、ゾンビの内臓をレインコートにつけて「匂い」を誤魔化しています。
ショーン・オブ・ザ・デッドの視聴方法一覧
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Huluで視聴